先日、電話応対技能検定講座で受講生の方から「言葉遣い」について質問がありました。

電話応対で保留した後に「お待たせ致しました」は正しい言葉遣いですか。私は違和感を感じているのですが、指導する立場で違和感があるだけでは、相手の方が納得されないと思うので、教えて頂けませんか?

答えは・・「お待たせを致しました」は日本語としては間違っています。「を」を付けない。

理由は・・①「を」は助詞で名詞の後にくるもの ②「待たせる」は「待つ」動詞の受身形 ③謙譲語の「お~する」をより丁寧な言い方として「お~致す」

間違っているということを知らずに、話している事たくさんあります。

受講生の方は指導者としてきちっと伝えたい、相手の方に「なるほどそうなんですね」と納得してほしいとの思いがあっての質問でした。「こんなことを聞くと恥ずかしい」と思って質問されない方も多いと思います。でも質問してくださることで、他の受講生の方の「学び」にもなるのです。

お金と時間をかけて受講しているわけですから、恥ずかしがらずに「自分と人のために」困っていること、悩んでいること、どうしたらいいかわからないこと等、しっかり訊いて頂きたいです。

私は講座で必ず「?と思ったら、すく手を挙げて質問してくださいね」とお願いしています。

私も答えられないことがあります。そんな時は必ず「調べてからご返事しますね」と言います。

質問は学びを深めるチャンスを頂いていると思っているからです。受講生の方に感謝です。